結論から言うと
ずばり「個人の自由」です!
いきなりの投げやりな回答で閉じる方がいるかもしれませんが、
まぁ持論を聞いてください。
自分は設置しようとおもいます。
儲かるのか?
「儲かり」はしませんが、「損もあまりしない」と言えると思います。
そもそも、「儲けるためにやる」のは間違いです。現時点では。
「家計の助け」であるべきなのです。
設置にお金がかかるので、「電力の先買い」ということになりますね。
導入したほうがいいと思う理由
ネットには「売電価格が低いから」「元が取れない」「今は補助金がない」とか
建築士がおすすめしないとかいろいろ書いてありますね。
確かに間違ってはいません。
そもそも売電価格は、設備の費用を回収できるように、10年間の固定価格を設定しているので
よっぽど安く設備を導入しない限りは早く回収できないかもしれません。
ただ、これからのことで、大きく変化する可能性があります。
他ではあまり書いていないことが多いですが、自分は以下の三つがあげられると思います。
1.家電、電気化が進み、もっと電力を使用する可能性
2.蓄電池の普及により、終始自家発電の効果が得られる
3.電力会社から買う電気代が高くなる
この三つです。
1の家電ですが、コロナによって露呈した在宅勤務もそうですし、
スマートリモコン、スマートスピーカー、ドアや窓のロックの電動化などで
常時電力が増えていく可能性は十分にあります。
さらに、大きな電力消費と言えば、自動車です。
自家用車の電動化が進めば、家に充電設備が必要になる可能性もあります。
実際に家庭用充電設備も売っています。
ただしこれはまだ未知の部分が多く、自動運転化が進めばカーシェアや
自動タクシーのようなものが普及する可能性があり、「自家用車」という概念が
なくなる可能性があります。
そうなると、家庭用に充電設備をセットする意味がどうかということになります。
ただ、自宅で昼間充電するには、太陽光で発電していれば費用が掛からないということです。
この辺も実は論点で、「日中に車を使うのだから、太陽光で昼間の充電はナンセンス」
という意見もあります。ごもっとも。
つぎに2です。大和ハウス(だったかな)とかでは蓄電池をセットしていたりするようです。
ZEH(ぜっち)と呼ばれる家を建てる方ならご存じかと思いますが、
「エネルギーを自分の家で賄おう」 という政策の一環ですね。
これは100%メリットです。というか太陽光発電がないと成り立たないので、
昼間に使用する電力+蓄電分の発電量が必要になります。
ただし、家庭用蓄電池を開発・販売する業者が少なく、まだ価格競争になっていないので
導入が比較的高額になってしまうのがデメリットです。
今参入している業者は、「シェア〇〇%!」という名誉を、
スタートダッシュで得てしまえるので参入している可能性が高いです。
また、これも自動車に絡みますが、
「電気自動車を蓄電池として使用する」ということもできます。
ただ、車が家に接続していないとダメなので、車が出かかけてしまえば電気が取り出せません。
そして3つめ。
サイトなどで目にしたことはほぼありませんが、
電気代が高くなる可能性も0ではないです。
というのも、やはり原発が停止してるため発電費用がかさんでいるためです。
どんなに対策をとっても(現状)認可されないので、電力会社の懐事情は
穏やかではないでしょう。
石炭や原油、LNGを海外に頼っている日本としては、海外からの締め付けがきつくなれば
どうしても値上げをせざるを得ないでしょう。
電力自由化とはいえ、結局送電はこれまで同様、電力会社のインフラを使用していますし
実質値段が下がっているとは言えません。
ですので、自分とすると、そういう将来も考慮して太陽光発電システムはありだと思います。
ソーラーパネルはメーカーによって性能が異なる
ソーラーパネルは、京セラやCIC、パナソニックなどいろいろあります。
一枚当たりのパネルの大きさ、太陽光を電気に変える変換効率、パネルの単価など
メーカーごとに異なります。
これにより設置費用を回収できる年数が1~2年差が出てきたりします。
個人的には京セラがいいですが・・・。
ただ、ハウスメーカーで、太陽光を取り付けてくれるところはメーカーが決まっています。
自分で選べません。
自分で選んで設置をするとなると、ハウスメーカーの保証はないですし、
自分で探して契約するため、別途予算がかかるといえます。
ですので、建築業者へ任せるときは、もうどうしようもない部分です。
最大効率は出せない
太陽光パネルは、太陽の光を受けて発電するため、太陽に対して直交であることが
一番効率が上がります。
一般的には、 方向は真南 設置角度は(地面に対して)30度 と言われています。
では、家を真南にして、屋根を30度にできますでしょうか?
家の角度は、土地や道路、玄関方向によって左右されるので、真南とするのは
相当広い土地でないと行えないでしょう。
屋根角度も急と言われる瓦屋根の勾配で22%くらいです。
30%の屋根にすることもできますが、間取りなど家の作りに影響を与えます。
そこまでするかどうかは、個人の意向ですね。
通常ですと、それぞれの建築業者の意向やデザインで屋根勾配が決まるので、
それに合わせて太陽光パネルをベタに置くのが基本です。
ですから、太陽光発電システムの理論上通りの原資回収は難しいのが正直なところでしょう。
エコキュートとのコンボ技!
今はかなり導入されているエコキュート。
エコキュートの利点は
「安い深夜電力でお湯を沸かして、保温して翌朝~昼~夜使う」
ということ。
ここで太陽光発電があることを考えると、エコキュートの設定を変えて
「無料の太陽光発電で、昼間に沸かして、当日夜~朝使う」
ということができます。
深夜電力よりもメリットが出ます。
また、深夜電力の料金体系を持っている電力会社は、実は多くありません。
最近は深夜電力と言わずオール電化プランと言ったりするようですが、
長野県ですと深夜に安くするのは中部電力くらいです
(他もう1社あったような気がしますが、調べても出てこないので悪しからず)。
そして深夜電力プラン(オール電化プラン)だと、昼間が割高になることが多いです。
うちみたいな子育て世帯だと、昼間に家にいることが多く、昼間も電気を使います。
太陽光発電するんだから、昼間は電力かからないじゃん
と言われるかもしれませんが、雨だったりすると発電できませんよね。
ですから昼間も電気を使う可能性はすごく高いのです。
実際に中部電力の通常プランは
中央値をとって、25.51円/kwh
深夜電力プランだと
日中は28.52円/kwh
これらを見ても 3円/kwh も違います。
さらにLOOOP電気のソーラー割と使うと、深夜電力はないですが基本料金が0円になり
25.4円/kwhで使用できます。
また昼間にエコキュートを使用するメリットとして
1,外気温が夜に比べて高いので、お湯を沸かすエネルギーが小さくて済む
2,深夜より水温が高いので(ごくわずかだが)、お湯になるエネルギーが小さくて済む
エネルギーが小さくて済むということは、その分電気料金がかからないということです。
売電ばかりに目を奪われないで、消費電力を見たほうが良い気がします。
※最近のエコキュートですと、太陽光発電とリンクして、自動で
昼間にわき上げるやつもあるようです
太陽光発電の最も効率がいいのは松本市
余談ですが、太陽光発電の発電効率がいいのは、なんと岡山ではなく松本市だそうです。
というのも、太陽光パネルが熱を持つと発電効率が落ちるとのこと。
ですので標高が高く、気温が上がりづらい松本市が発電効率が良いとのことです。
長野県は条件的に、東か西に高い山があり、朝日が遅いか夕日が早く沈む箇所が多いです。
松本市や塩尻市の真ん中は比較的山が離れているので、日照時間も長いと考えられます。
参考
太陽光の会社はいろいろあります。
知人が言っていましたが、面積や期間で効率的なのは
どれかを試算してくれる会社もあるようです。
近年ですと、災害時のことも考えると設置するメリットはすごくあると思います。
まとめ
・電気料金が上がる可能性も0ではない
・世の中の製品が電気製品になってきている
・エコキュートの消費電力を、自分で賄(まかな)えて、お得になる
次回もみんなで読もう!
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