メンテナンスとは
日常的なことでなく、経年的なことです。
調べるまでは、「外壁なんて建ててからずっと使えるものでしょ!」って思っていました。
ですがそうではないそうです。
1.外壁材表面の塗装、コーティングがはがれる。
2.コーキング(継ぎ目や隙間の処理剤)がやせ細る。
ということです。
上記はケイミューのHPより。
同じ16mでも耐久性が違う
以前の記事で、窯業系サイディングの厚みが14㎜と16㎜があることは書きました。
「じゃあ16㎜でいいね。ハイ終わり」
とはなりません。
というのも、16㎜でも各社種類があります。
で、その16㎜の種類ごと、耐久性も値段もデザインも異なります。
ケイミューですと、
光セラ、親水パワーコート、ネオロック16系が主なところです。
以下はケイミューのHPからですが
まずは光セラ
次に、親水パワーコート
3つ目のネオロック16
上記の「本体」のところを比べると、
光セラは明確な「塗り替え」「張替え」は30年を目安にとなっています。
親水パワーコートは15年~20年で「塗り替え」
ネオロック16は12年~17年で「塗り替え」となっています。
シーリングはスーパーKEMWシールを使うと、30年近く持つことがわかります。
次にニチハです。
これもニチハのHPからの資料です。
真ん中編に、メンテナンススケジュールがあります。
プラチナコート系は30年近く塗装と本体が持つことがわかります。
ハイパーコートだとその半分の15年で塗り替えが必要になります。
シーリングのプラチナシールも15年を目安に打ち換えとなっています。
最悪のパターン
ニチハのを参考にして一番費用が掛かると思われるパターンを考えましょう。
外壁14㎜として
1回目 10年目 塗り替え
2回目 15年目 シール打ち直し
3回目 20年目 塗り替え
4回目 30年目 塗り替え、シール打ち直し
と30年で4回メンテナンスをします。
そのたびに足場をかけて職人を呼びます。
足場の単価はそれぞれですが、20万円前後かかるようです。
それに塗装料金が載ってきます。
もっというと、屋根の塗り替えが必要な場合、そのサイクルも入ってきます。
16㎜の一番下ので考えてみると、
1回目 15年目 塗り替え
2回目 25年目 塗り替え
3回目 30年目 シール打ち直し
となり、2回目と3回目の期間が短いのに行うこととなります。
2回目の塗り替えを遅らせるか、シールの打ち直しを早めるかしたほうが
よいこととなります。
こちらも、屋根の選定により、塗り替えが必要であれば、そのサイクルが入ります。
グレードと差額
良いものはやはり高くなります。
ニチハの宣伝として、ニチハのHPに目安が出ています。
まぁここで言っている、「一般的な16mmの塗装品」ってなんだよってことも問題ですが・・・。
大抵の住宅メーカーはニチハ製品がおいてあるので、「ほかの一般品」って
むしろ教えてほしいくらいですが。
ただ差額計算ですと
Fugeクラス 250万円 - モエンエクセラード16 185万円
= 65万円
モエンエクセラード16 185万円 - Vシリーズ 125万円
= 60万円
ということで、ニチハ内でも上記65万円、60万円の差がでることがわかります。
メンテ費用を少なくする方法
メンテ費用は人件費、足場費用、材料費用です。
つまりその構成を少なくすればよいわけです。
方法1 壁面積を少なくする =小さい家とする
方法2 平屋にする =足場費用の削減
平屋にすると追加のメリットが、屋根にも出てきます。
高さがないので、揺れに耐性があることと、屋根のメンテナンスにかかる
足場も少なく済むことです。
平屋はそのようなメリットがあるので近年流行りなのかもしれません。
ほぼノーメンテにする方法
ニチハの技術ですが、「ドライジョイント工法」というのがあるようです。
これはパパまるハウスの人が教えてくれました。
ニチハのFugeというグレードに、さらに「ドライジョイント工法」という
取り付け方の加工を施したものです。
これにすると、シーリングがなくなるので、シーリングのメンテナンスが
なくなります。シールはどうしても15年程度でダメになるので、
それがなくなることで、35年近くノーメンテになる可能性があります。
新しい工法なので、メーカーの人も全然知らないようです。
ただし、70万円くらい加算になるそうです。
ニチハとケイミューの実績
なお、窯業系サイディングはニチハとケイミューのメンテナンスサイクルについてですが、
ケイミューの光セラは30年の実績があるのに対して、
ニチハのFugeなどはまだ登場してから30年経過していないので、理論値です。
ということで、メンテナンスというか修繕についての悩ましい費用問題
次回もみんなで読もう!
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