と言いながら、まずはハザードマップの話をします。
ハザードマップの確認
ハザードマップを見て確認したことがあるひとは4割だとか言われています。
(調査機関によって数字が異なりすぎるため、よくわかりませんが)
近年多発する水害によって、よく言われているので意識する人は増えていると思います。
長野県でも昨年の台風19号による水害は記憶に新しく、また茨城や九州でも浸水災害は多いです。
買おうとしている家、地域の安全性を確認するためにも、ハザードマップは見ておいたほうが良いです。
「市町村名+ハザードマップ」で検索すれば、すぐにわかると思います。
ハザードマップは洪水域だけでなく、土砂災害の情報も載っているので、
「山際、川から離れているからいいでしょ」と思わず、見ることをお勧めします。
長野市においては、川中島などもしっかり水に浸かる地域ですので、注意が必要ですし
最大5mまで浸水するかもしれない箇所もあります
洪水について
ハザードマップ=洪水→浸水域 と連想するくらいの一番手。
河川というのは、国と県で管理をしています。大きな河川は国管理ですが、支流になると県管理です。
「〇〇川河川事務所」とあれば、それは国の施設です。
長野県で言えば千曲川河川事務所と天竜川上流河川事務所です。
千曲川河川事務所には浸水域のマップが出ています。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ハザードマップ4.jpg)
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ハザードマップ.jpg)
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ハザードマップ2.jpg)
千曲川河川事務所は犀川も管理していますので、犀川の情報もこちらから得られます。
洪水は、詳細を述べるといろいろな種類があると言えます。
本流があふれる洪水。
本流があふれていないけれど、本流の水位が上がったため、合流する支流の水が合流できずに
支流であふれる内水氾濫などです。
内水氾濫でいうと、諏訪湖周辺の河川もそうですね。
諏訪湖は水門で水位管理をしています。
各河川からの流入量によって、門を開け閉めしていますが、沢山流すには天竜川上流河川事務所の
許可が必要です。
水門を操作しているのは長野県ですが、決定権は国が所持しています。
水が流せないと諏訪湖に水がたまり、さらに周りの川の水位が上がり、
低い土地に水がたまり始めます。
大きな河川が近くにないからといっても、侮ってはいけません。
土砂災害警戒区域 など
簡単にいうと土砂崩れの恐れがあるところです。
こういうのもいくつか条件が異なり
「(急傾斜地の崩壊)」
「急傾斜地崩壊危険箇所」
「急傾斜地崩壊危険区域」
などいろいろ異なりますが、ハザードマップはこういうのもまとめて載せてくれていますので、
わかりやすいです。
土砂災害特別警戒区域=レッドゾーン ですと、地価が安いですが建築の制限があったりします。
ただし、上流に砂防堰堤などが建設されるとゾーン解除になったりしますので、
そのような工事のお知らせがあった場合には、ぜひ協力してあげてください。
参考までに長野県のHPです。
安全な土地などない
安全な土地というのは、もうすでに誰かが住んでいます。
何かに使われています。
「重ねるハザードマップ」というサイトで見ると、
土砂災害の範囲ばっかりです!
ハザードマップではわからない地盤の話
で、ハザードマップではわからない地盤の話をします。
「液状化」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
あれは砂地層で地下水位が高い場合に発生する可能性があります。
ピンポイントで地盤がいいかどうかは、実際に調査するしかありませんが、
地域の特性を知ることができるものがあります。
「ジオ・ステーション」というサイトで、各地の地盤調査(ボーリング)データ
を集めているものです。データの提供があったものを掲載しているようですので、
知りたい場所の箇所があるかどうかはわかりませんが、見てみる価値はあります。
ジオ・ステーションの使い方(2020年11月現在)
まずはアクセスすると、日本地図が出ます。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオステーション001-1024x468.jpg)
1.知りたい地域を左クリックしていくか、マウスホイールを回して地図を拡大します。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオステーション1-1024x475.jpg)
今回はこの地域を例に見てみます。
黄色い丸がボーリング調査を行った箇所になります。
赤い四角の右上のBEDK543887037010という地点を調べてみます。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオ2-e1606380323475-1024x468.jpg)
3、左上の!アイコンをクリック
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオ3-e1606380731765-1024x516.jpg)
4、調べたいデータをクリックします。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオ5-e1606380634448-1024x530.jpg)
5、すると左のような「ボーリングデータ情報」というのが出てきます。
その下のほうにある、「柱状図」をクリックします。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオ6.jpg)
6、クリックすると、このような柱状図が出てきます。
これを見ると地盤の状況がわかります。
![](https://hijirinoouti.com/wp-content/uploads/2020/11/ジオ7-e1606380749670-1024x532.jpg)
見方は簡単です。
一番左に深さ
そのちょっと右に土質
真ん中編にN値という強さ・硬さです。
また、地下水があると、その表記があります。
建築の場合は詳しくわかりませんが、土木的にN値が10以上がそれなりな地盤だと思います。
土質としては、粘土・シルトがあると不安定です。
また砂地質で、地下水が高いと液状化の心配があります。
こういうのを参考に、地質を調べると周囲の状況がわかるかもしれません。
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BQMW8+1KK78Y+3SDQ+61JSH)
次回もみんなで読もう!
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